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令和7年12月
12月となり、今年も残すところ1ヶ月となった。
ついこの間まで半袖で過ごせていたのに、いきなりコート、ダウンジャケットの出番となった。福岡では、12月1日の最高気温が20℃となったが、4日の予報は11℃と真冬の気温となる予報である。先週まで街路樹のイチョウは、緑だったが、突然、黄色の絨毯となっている。秋らしくゆっくりと紅葉することが無くなっている。
11月18日に発生した、大分市佐賀関町の大規模火災は、繰り返し発生した飛び火による燃え広がったことが分かってきており、170棟以上の家屋が甚大な被害を受けた。空気の乾燥と北からの強風が飛び火を拡大させ、同時多発的に火災が発生したようだ。さらに、佐賀関は昔からの漁師町で、道幅が狭く、消防車両が侵入できなかったことも延焼が拡大した要因であるとのことである。
隣国の中国、香港では11月26日に高層住宅群で火災が発生し、31,32階建ての7棟が消失した。現時点で、151人の死亡が確認され、行方不明が40人以上とのことである。この火災は、改築工事中の竹製足場から燃え広がったとみられている。クマと火事のニュースが毎日届いており、どちらも気を付けてもらいたいことである。
列車内でのモバイルバッテリーの発火事故や、スマートフォンの発火事故が相次いでいる、このような発火事故の原因の一つとして、リチウムイオン電池が使用されていることが挙げられる。リチウムイオン電池使用製品の取り扱いを誤ると、リチウムイオン電池の破損等により発熱・発火といった事故につながる危険性がある。使用にあたっては、発熱・発火の危険性があることを認識し、以下のことに注意するする必要がある。
- 強い衝撃や圧力をかけない
- 高温になる場所では、使用・保管しない
- 充電は、安全な場所で、なるべく起きている時に行う
- 異常を感じたら使用を中止する
- 発火した時はまず安全を確認し、大量の水で消火する
- 製品情報、リコール情報を確認する
- 公共交通では、持ち込みルールを守る
廃棄する場合は、安易に他のごみと混ぜて捨てないようにすること。
今年の流行語大賞が発表になった。今年は、高市首相の「働いて、働いて、働いて、働いて、働いて、参ります」が大賞となった。この言葉に対し、働き方改革に逆行していると批判があるが、労働基準監督署は我々経営者に対しても、「365日24時間働いてもらって結構です」と言われる。労働基準法や働き方改革は、従業員、社員を守るものであり、経営層を守るものでは無いとのことである。国の最高責任者である首相や大臣、副大臣などは経営層であり、守られる立場ではないことを多くの方はご存じないと思われた。
何かと忙しい年末が近づいており、インフルエンザの流行もあることから、休養をしっかりとって、体調管理に万全を期していただきたい。
令和7年11月
11月となり、急に寒くなった。
つい先日まで、半袖Tシャツなどで過ごしていたが、フリースや薄手のコートなどが恋しくなっている。
秋が無く、いきなり冬がやってきたようだ。
10月21日に憲政史上初となる、女性総理 高市早苗氏が選ばれた。SNSやマスコミではいろいろな意見が飛び出しているが、日経平均株価は過去最高の5万2千円台を付け、景気回復の兆しが微かに見えてきているようだ。ASEAN(東南アジア諸国連合)首脳国会議、米国トランプ大統領との首脳会談や日韓首脳会談、日中首脳会談、アジア太平洋経済協力会議(APEC)と就任後2週間で目まぐるしい外交であるにもかかわらず、上々の成果を上げていると思われる。高市総理が、これからどのような景気対策、経済対策などを実施していくのか楽しみである。
全国的にクマによる被害が後を絶たない。ドングリなどの不作が原因でないかと言われているが、それだけが原因だろうか。九州のクマは絶滅したとのことで、動物園等でしかお目にかかっていないので、よくわからないが、イノシシやシカ、サルなどの野生生物には九州でも出会うことがある。イノシシを見ただけでも恐怖を覚えるが、クマであればその脅威はいかほどであるか、想像もつかない。アーバンベアと呼ばれる人里に住み着いたクマが増えているとのことである。アーバンベアは、畑の作物や家畜、人間など繰り返し襲い続ける。山の中に生息しているクマを人里に近づけさせない、アーバンベア化しないような対策が必要となってきている。その一つが自衛隊の派遣であり、「ガバメントハンター」の育成である。ガバメントハンターとは、普段は市役所などの職員で、狩猟免許を持ち、クマを含む鳥獣被害の対策にあたる自治体職員である。クマの駆除と簡単に言っているが、命懸けの仕事であり、大変なことである。小学校に侵入したり、人家の2階まで登ったりしているクマの駆除をしているのであるが、「クマがかわいそう」などと批判をするSNSや暴言を吐く議員などもいるために、駆除要請を断わる猟友会が話題となった。人命にかかわるクマ被害を少しでも減らそうと、多くの人が懸命に働いている。
日本のプロ野球では、福岡ソフトバンクホークスが、阪神タイガースを破り、5年ぶりに日本一となった。故障者続出の中で、新たなヒーローが現れ、激闘の日本シリーズを制した。最後は、ベテランの一振りが勝敗を決めた。見ごたえのある日本シリーズだったと思われる。11月24日には優勝祝賀(日本一)パレードが福岡市で予定されている。福岡市・天神を中心に2.3キロメートルをオープンカーやオープントップバスなどでパレードを行う。一方、アメリカ、メジャーリーグでは、大谷翔平、山本由伸、佐々木朗希が在籍するロサンゼルス・ドジャースとトロント・ブルージェイズのワールドシリーズを戦ってドジャースがワールドチャンピオンになった。シリーズのMVPは山本由伸になり、同じの日本人として大変誇りに思う。
インフルエンザが早くも流行期に入っている。一日の中での気温差などでの体調不良や寝不足など、体調管理を怠らずに行って、これからやってくる年末を乗り切ってほしい。
令和7年10月
10月となり、ようやく朝晩は涼しくなったが、昼間はまだまだ暑い日がある。
全国の海で異変が起きている。サンマが奇跡の豊漁となった一方、サケやイカが激減している。北海道では、これまであまりとれていなっかたブリの水揚げが倍増した。福岡博多の名物であった「ゴマサバ」の提供をやめる店が出ている。これは、寄生虫のアニサキスが多くなったからである。これまで福岡近海の玄界灘には、アニサキスを持ったサバが海水温の上昇で生息するようになったからだ。関東をはじめ太平洋側では、サバにアニサキスが寄生しており、生で食べると食中毒を起こすことから、生では食べられていなかった。太平洋側の暖かい海と日本海側の冷たい海では、アニサキスの種類が違っており、日本海側のアニサキスは内臓に寄生し、太平洋側は身にも寄生するとのことであった。海水温が上昇したことで、これまで太平洋側に生息していたサバが、日本海側に移動してきているとのことである。博多の「ゴマサバ」が食べられなくなってきており、サバの刺身も食べにくくなっている。大変残念であり、再び食べられる日を楽しみにしている。
気象庁から向こう3か月の天候に見通しが発表された。期間の前半を中心に、暖かい空気に覆われやすい時期があり、気温は高めの予想である。また、低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすい時期があり、北日本太平洋側と西日本日本海側では降水量が平年並みか多い見込みである。上空の偏西風は平年よりも北寄りを流れやすく、期間の前半は季節の進行が遅いと思われている。10月も暑い日があることが予想され、衣替えの時期を見極めるのは難しいようである。
9月27日に福岡ソフトバンクホークスがパシフィックリーグ2連覇を果たした。開幕当初からケガ人が多く、一時期は単独最下位となっていたが、セ・パ交流戦の優勝頃から強さが戻ってきて、2連覇を勝ち取った。主力選手の離脱で、新人(育成出身)の活躍が目立っていた。2軍、3軍と若手選手を地道に育て、花開いたと言える。選手一人ひとりの努力とスタッフの援助に敬意と感謝を述べたい。これからクライマックスシリーズ、日本シリーズと勝ち抜いて、日本一になることに期待を込めたい。
道端に突然、真っ赤な花が咲いている。彼岸花である。「彼岸花」という名前は、秋の彼岸の頃に咲くことから付いたとされており、春の彼岸には咲かない。花が咲いたあと、葉が出て、寒い冬でも元気に生い茂り、晩秋から初夏に枯れて、休眠期間に入る。その後、9月ごろに休眠から目覚め、秋の彼岸の時期に一斉に花をつけるのだそうだ。彼岸花は別名「曼殊沙華」と呼ばれている。古代インド語の「サンスクリット語」で「天界に咲く花」という意味があり、見る者の悪業を払うとされている。彼岸花は見た目が鮮やかであるが、全体に毒の成分を含んでいる。特に球根には多く毒が含まれ、この毒が他の植物の生育を妨げることから、雑草対策の効果が期待されるようだ。この毒を嫌ってネズミやモグラなどが逃げるため、古くから田んぼやあぜ道に彼岸花を植えていたようで、今でも田んぼのあぜ道でよく見かける花となっている。棚田では、特に美しい景色を見せてくれる。彼岸花を見ると、秋になったなと感じるが、昼間はまだまだ暑い日があるようで、朝晩との温度差で体調を崩さないように注意して頂きたい。
今年もあと3か月、インフルエンザなどにかからないように体調管理を徹底して乗り越えてほしい。
令和7年9月
9月となり暦の上では、秋になった。
残暑とは言うものの、酷暑が続いている。気象庁の長期予報では、全国的に暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は高いと予想している。日本近海の海水温が異常に高く、今後の気象に影響を及ぼす恐れがある。日本付近の海水温は、オホーツク海など一部で平年よりも低いものの、日本海を中心に、平年よりも高い状況である。1ヶ月ほど前に日本の南にいくつかの台風が発生し、海水がかき混ぜられたため、平年よりも低くなっていたが、またか水温が上昇し、平年よりも高い状態となっている。フィリピン東の海上はもちろん沖縄から西日本の太平洋側まで30度以上の状態となっている。この海水温の影響で、先日は熱帯低気圧が九州西海上で台風12号となり、8時間後には鹿児島県に上陸するといった、これまでにない現象が起こった。今後発生する台風についても、日本のすぐ近くで最盛期を迎えることが十分に考えられるため、気象情報をこまめに入手していただきたい。
福岡県では、8月9日からの大雨で、2名の方がお亡くなりなるなど大きな災害となった。線状降水帯が何度も発生し、河川の氾濫、道路冠水、家屋への浸水被害が多発した。博多から東京方面の新幹線は運転を取りやめ、在来線や西鉄電車も運休した。九州自動車道を含む高速道路は通行止めとなり、お盆直前の福岡の交通網は寸断され、博多駅では行き場を失った人々が駅構内で一夜を明かした。3連休も重なり、ホテルにも入れない状況であった。帰宅困難者であるが、帰省や旅行の方々も多くあり、今後どのように対処していくのが良いかを考えさせられた。
マダニが媒介するウイルス感染症(SFTS)の今年の累計数が135人となっている。そのうち10人以上の死者が確認されている。マダニは春から秋に盛んに活動する。草むらでの活動や農作業では、肌を露出を避けるなどの対策委が必要である。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は、ウイルスを保有しているマダニに咬まれることで発症する。潜伏期間は6日から2週間で、発熱、倦怠感、食欲低下、消化器症状などが現れ、重症化することもあり、致死率は10~30%となっている。マダニ類の多くは、ヒトや動物に取りつくと、皮膚にしっかり口器を突き刺し、長時間吸血するが、咬まれたことに気づかない場合も多いと言われており、無理に引き抜くと“マダニの一部が皮膚内に残って化膿する”“マダニの体液が体内で逆流してしまう”といったことが起こる。発熱の症状があればマダニに咬まれたことを告げて医療機関を受診していただきたい。
南海トラフ地震臨時情報のうち最も切迫性が高い「巨大地震警戒」が出た場合に備え、自治体が1週間前の事前避難を求める住民が全国で52万人超となることが新聞に掲載されていた。国は避難が間に合わない恐れがあるエリアを「事前避難対象地域」に指定するよう各市町村に求めている。52万人に対する「避難所不足」や「高齢者の避難」に大きな課題ある。「巨大地震警戒」が出た場合に、速やかに避難するには各人がどのような手段で、どこに避難するのかを検証しておく必要がある。自動車による避難ができるか、公共交通機関での避難が良いのか、特に高齢者は自分で移動ができるかについても検討しておくことが望まれる。
9月になっても暑い日が続きそうである。くれぐれも熱中症に注意して過ごしてほしい。
令和7年8月
8月となり、猛暑が続いている。
連日の熱中症警戒アラートで、ため息が出ている。7月30日には、兵庫県丹波市柏原で『41.2度』を観測し、全国で観測史上最高記録を出した。これまでの記録は2020年の静岡県浜松の41.1度、同率で2018年の埼玉県熊谷の41.1度であったので、5年ぶりに記録を更新したことになる。
世界でも異常な暑さが観測されている。アメリカのカリフォルニア州デスバレーでは7月7日に54度を記録し、7月の平均最低気温が35.1度と灼熱の夜が続いている。モロッコの内陸部にあるベニ・メラルで48.3度を観測し、住民のほとんどがエアコンなしの生活を送っているため、熱中症で21人が死亡している。北海道でも40度近い酷暑となり、約4割の家庭にエアコンがなく、熱中症によるとみられる死亡例も発生している。今後も暑い日が続くとみられることから、熱中症対策が欠かせない。
「水分を」こまめにとり、「塩分を」程よくとることを心掛け、睡眠環境を整え、快適な睡眠をとることが重要である。睡眠不足は熱中症のリスクを上げるものである。また、からだの蓄熱を避けるために、通気性の良い、吸湿性・速乾性のある衣服を着用し、保冷剤、氷、冷たいタオルなどで体を冷やすことも重要である。まだまだ暑い日が続くと見込まれており、熱中症には十分に気を付けてもらいたい。
7月30日ロシア・カムチャッカ半島で大きな地震が発生した。地震の規模を示すマグニチュードは8.8で東日本大震災のM9.0に近いものであった。海洋プレートと陸のプレートの境界に位置する海溝で発生する海溝型の地震で、太平洋プレートが北米プレートの下に沈み込むタイプの地震である。この地震による津波が発生し、日本の太平洋側を中心に広い範囲で津波警報が出された。気象庁は、地震が発生した時には地震の規模や位置をすぐに推定し、これらを基に沿岸で予想される津波の高さを求め、地震が発生してから約3分を目標に、大津波警報、津波警報または津波注意報を発表している。この時、予想される津波の高さは、通常5段階の数値で発表される。ただし、今回のカムチャッカの地震のようにM8を超えるような巨大地震に対しては、精度の良い地震の規模をすぐに求めることができないため、その海域における最大の津波想定等を基に津波警報・注意報を発表している。「大津波警報」は3m以上の津波で、「津波警報」は1mから3mの津波予想の場合に発表され、「津波注意報」は0.2mから1mの津波が予想される場合に発表される。津波の力は非常に強く、高さ20~30cm程度の津波であっても早い流れに巻き込まれてしまう恐れがあり、注意する必要がある。また、伝播速度は非常に速く、見てから逃げるのでは間に合わない。
今夏の津波警報を受けて、公共交通機関に運休などの影響があった。新幹線や横須賀線などのJRや京急や小田急などの私鉄でも運休し、駅ではバスやタクシーを待つ人の長蛇の列ができていた。コンビニエンスストアや外食チェーンでも営業を休止したところがあり、市民生活に大きな影響をもたらした。
また、避難指示の対象は全国で200万人超となり、車で非難する人で道路は渋滞していた。車による避難は、津波が襲ってきた場合に車ごと流される危険があり、できる限り車は使わない方が良いと思われる。気象庁のホームページに『津波から身を守るために』というのがあり、一度見ておくと、いざという時に役に立つものと思われる(
津波から身を守るために | 気象庁)。
津波に関連して、「津波フラッグ」がある。赤と白の格子柄の旗で、海水浴場などで「津波フラッグ」が掲げられた場合には、急いで海から上がり、避難行動をとるようにしてほしい。津波の情報が、音でなく、視覚で津波警報の発令を伝えるものである。覚えておいてほしい。
令和7年7月
7月を迎え、令和7年の半分が過ぎた。
博多の街は、「博多祇園山笠」の季節である。博多祇園山笠は、ユネスコ無形文化遺産に登録され、来訪者が年々増えているように感じる。7月1日の注連(しめ)下ろし、御神入れ、当番町のお汐井(しおい)とりに始まり、7月15日の追い山笠まで、15日間の祭りである。大陸貿易で栄えた博多は戦国時代兵火に遭って焼け野原と化した。天正15(1587)年、太閤秀吉が復興を果たし「太閤町割り」または「博多町割り」と呼ばれる七町を造った。奇数の七は縁起がいいとされ、「七流」が形成された。「流」という呼び方の起源は、福岡藩祖・黒田官兵衛(如水)が若いころに家老として仕えた播磨・御着(小寺氏、姫路市)地方ではため池を流れと呼ぶそうで、官兵衛が名付けたのではないか、との説もある。一方で、小川や旗の数える単位として「流(ながれ)」という言い方があり、道路を中心に長く伸びた町の集合体を小川などに見立ててそう呼んだのではないかとも言われている。先日、山笠のクライマックス「追い山笠」の桟敷券が櫛田神社で売り出された。午前9時からの販売開始から、わずか15分で約280席分が完売した。櫛田神社境内に設けられる桟敷席では、櫛田入りが間近に見られ、その迫力に圧倒される。一度桟敷席で観覧したいものである。
今年の台風1号は統計開始以来5番目に遅い発生となった。7月なのにまだ台風2号までしか発生しておらず、平年よりも遅いペースである。ただし、南の海上は積乱雲が発達しやすくなり、台風や熱帯低気圧が発生しやすい状況となっており、今後、台風や熱帯低気圧が発生すると予測するモデルが多い。日本気象協会独自の予報モデルでの解析によると、2025年の台風は、6月から10月までの発生数がほぼ平年並みとなる予測である。台風の接近数は、8月から10月にかけて平年並みか多くなると見込まれている。台風の発生場所が例年よりも日本列島に近い場所で発生すると予想されていることから、発生から接近までの期間が短くなる傾向になりそうである。気象情報などをこまめに注意したい。
6月27日に九州南部、九州北部、四国、中国、近畿地方で「梅雨明けしたとみられる」と気象台が発表した。九州南部以外はいずれも統計開始以来、最も早い梅雨明けで、九州北部、四国、中国で、梅雨日数が過去最少であった。九州北部が6月に梅雨明けしたことがなく、今後の水不足に注意が必要である。福岡都市圏では、昭和53年と平成6年に、かつてない少雨により大渇水に見舞われた。福岡都市圏は、大河川が無く、水源をダムに頼るしかない。しかし、少雨が続くと直ぐに渇水となってしまう。
国立社会保障・人口問題研究所の市区町村別将来人口推計によると、福岡都市圏は今後の10年間も人口の増加が見込まれている。地理的に水資源に恵まれていないため、水道水の約3分の1を県南部の筑後川に頼っているが、筑後川の水量が減ると、福岡都市圏の水道水は制限せざるを得ない状態となる。くれぐれも日頃からの節水を心がけていただきたい。
7月20日は、第27回参議院議員通常選挙の投開票日である。3連休の中日であり、なかなか投票に行きづらいことが考えられる。期日前投票は以前と比べて行きやすくなっており、是非とも投票に行き、意思表示をして頂きたい。投票は、我々の権利であり、民主主義の根幹であると考えている。
梅雨が明け、本格的な夏となり、熱中症や水難事故には十分に注意して夏を過ごしていただきたい。
令和7年6月
6月になり、暑さが本格化してきている。
6月1日は『気象記念日』である。1875年(明治8年)、東京・赤坂に日本初の気象台「東京気象台」が設置され、東京で気象と地震の観測されたことを記念している。気象庁が向こう3か月の天気の見通しを発表した。6月から8月の予報として、全国的に暖かい空気に覆われやすいため、気温は高い予報である。また、東・西日本では暖かく湿った空気の影響を受けやすいため、降水量は平年並みか多いと予報している。高温で湿度も高い状況で、熱中症には十分な注意が必要である。九州南部が5月16日日頃に梅雨入りしたと発表され、5月19日頃に奄美地方に発表され、5月22日に沖縄地方が梅雨入りしたと発表された。沖縄の方が後になるのは1976年以来49年ぶりとのことである。九州北部やその他の地方での梅雨入りは、平年並みの見込みとのことである。近年、梅雨末期の大雨で災害が多発している。これからのひと月半ほどは、雨の降り方に注意し、自身や家族の安全を一番に考えた行動をとってほしい。
6月3日は『測量の日』である。1989年(平成元年)に建設省(現:国土交通省)、国土地理院などが制定した。測量・地図への幅広い理解と関心を深めてもらうことを目的としている。2022年(令和4年)から高等学校で「地理総合」が必須科目となり、小学校から高等学校まで一貫して地理を学習することとなった。「地理総合」が必須化されたことで、地域全体の防災力向上に直結する防災・地理教育が行われる。持続可能な社会づくりを担う科目として、1.地図と地理情報システムの活用 2.国際理解と国際協力 3.防災と持続可能社会の構築が掲げられている。地図、地理情報システムは測量の成果であり、測量が市民生活に馴染んでいるために、なかなか意識されていない。スマホの位置情報、カーナビの地図などなくてはらないものではあるが、その基礎となる測量は多くの方が理解されていないのが現状である。多くの市民の方が測量やインフラ整備に興味を持ってもらえるように努力していきたい。
先日『首木(くびき)の民(たみ)』(誉田哲也著)という小説を読んだ。警察が舞台の小説であるが、日本経済にまつわる財務省の「嘘」に切り込んだ、読み応えがある小説である。財務省(旧大蔵省)が財政法第四条第一項の「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源となければならない。」を守り通しているのかを解き明かす物語である。元財務官僚の大学教授が取り調べの中で国債償還の仕組みやプライマリーバランス(PB)やマネーベース、マネーストックなどを分かり易く解説している。読み物として大変面白く、経済の勉強にもなった。国債が国民の借金という考えがおかしいと分かり易く説明されていた。先日、石破総理が「日本の財政はギリシャよりも良くない」と党首討論で発言し、波紋を広げている。債務残高だけの比較をしているようで、資産を含めて考えていない。例えば、資産が2000万円で1000万円の借金と資産500万円で450万円の借金であればどちらの財政が厳しいか、ということである。日本には、二千百兆円を超す資産があり、国地方合わせて一千兆円の負債があるが、日本が破綻することなど考えられない。自国通貨建てで国債を発行する限り、財政破綻することはないとはない。国債を借り換えて期日を伸ばせばよいと考えられている。
梅雨入りが迫ってきており、各人が災害への備えを今一度確認していただきたい。
令和7年5月
5月になり、すがすがしい気候になってきた。
気象庁から5月から7月にかけての3か月予報が発表された。気温は、暖かい空気に覆われやすく、特に6月から7月の気温は全国的に平年より高くなる予想だ。降水量は、梅雨前線の影響を受けやすい時期があり、北日本では平年並みか多くなる予想である。環境省は令和7年度、熱中症予防のための注意を呼び掛ける「熱中症警戒アラート」と、最大の予防行動を求める「熱中症特別警戒アラート」の運用を4月23日から10月22日まで行うとしている。特別警戒アラートの運用は2年目で、令和6年度の発表はなかった。特別警戒アラートは、都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35に達する場合等に発表されるもので、一部地点の状況で発表されなくなる場合がある。同省は運用の在り方を検討していくようだ。令和6年は気温の高い日が多く、平均気温で見ると1989年の統計開始以来で観測史上最も暑い夏になったとされている。暑さ指数(WBGT)とは、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標で、単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されるが、その値は気温とは異なる。暑さ指数(WBGT)は、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標である。熱中症の重篤化を防止するため、労働安全衛生規則が改正され、令和7年6月1日から施行される。職場における熱中症対策の強化を罰則付きでの義務化を行う。「WBGT28以上又は気温31度以上の環境で連続1時間以上又は1日4時間を超えて実施」が見込まれる作業が対象となる。企業に義務付けられる熱中症対策を怠った場合、法人や代表者等に6ケ月以下の懲役叉は50万円以下の罰金が科せられる可能性がある。非常に厳しい罰則である。
5月11日は、母の日である。母の日は毎年5月の第2日曜日に、母親に日頃の感謝と敬意を伝えるもので、1907年アメリカ在住のアンナ・ジャービスさんが亡くなった母のために追悼会を開き、母が生前好きだった白いカーネーションを参列者に配ったことに由来している。1914年に当時のアメリカ大統領ウィルソンがアンナの母が亡くなった5月の第2日曜を「母の日」と定め、国民の休日としたことが「母の日」の始まりで、それが日本に伝わり、現在に至っている。いつも忘れられがちであるが、「父の日」もアメリカから伝わったようだ。
5月3日、4日は、「博多どんたく港まつり」が開催される。博多どんたくは、およそ840年前の治承3(1179)年に始まったとされる伝統的な民俗行事『博多松囃子』を起源としたものである。令和2(2020)年に「博多松囃子」が国の重要無形民俗文化財に指定される。今日では、国内外から200万人以上の人出で賑わう日本有数のお祭りになり、個性あふれる「どんたく隊」のパレードや市内各所に設置された演舞台でのパフォーマンスなどを繰り広げる。「どんたく」とは、オランダ語のZondag(ゾンターク、休日の意)がその語源とされている。明治12年に「博多松囃子」が再開されたときに、「博多どんたく」と名付けられたとのことだ。サディスティック・ミカ・バンドという日本のロックバンドが1974年に発売した「黒船」というアルバムに「どんたく」という楽曲が収められている。博多どんたくのような、陽気な楽曲であり、今にも踊りだしたくなるリズムだ。時々昔のLPレコードを引っ張り出して聞くことがあり、当時が思い出される。
GWが明けた後、五月病などにならずにいつも通りの生活していただきたい。
令和7年4月
4月となり、桜の前線が北上している。
そんな中、真新しいスーツに身を包んだ新社会人が、緊張した面持ちで歩いている姿を眺めている。
人手不足が深刻さを増しているが、人を集めることにどの業界も大変な苦労をしている。我々建設業界は、その中でも人が集まらず、人手不足倒産が増加している。人手不足倒産の高い業種は、物流業、建設業で顕著であり、建設業は今後も深刻な人手不足が想定されている。景況感は高水準であるが、総実労働時間や出勤日数などは減少傾向にあり、人手不足の中でも労働時間が減少したことで経営に困難が生じていると言える。さらに高齢化の波が押し寄せており、就業者に占める60歳以上の割合は、建設業で23.9%と全業種を大きく上回っている。今後も労働時間と就業者数のいずれも増加が見込みにくく、省力化・効率化の必要がある。少子化の影響もあるが、建設業そのものに興味を示して頂きたく、業界としてもいろいろな方法でアピールしているが、なかなか振り向いてもらえない。建設業は、後世に残せるインフラ整備や災害復旧など、市民の安全安心に欠かせない仕事であり、やりがいを見出してほしい。より多くの方に建設業の魅力を発信できるように努めていきたい。
岩手県大船渡市、愛媛県今治市、岡山市南区、韓国などで大規模な山林火事が発生した。欧米の国際研究チームは、気候変動による気温の上昇や乾燥などが被害拡大に影響したと考えられるとの分析結果をまとめている。世界的に見て湿度が高い日本では大規模な山林火災はあまり発生していなっかた。気候変動に伴い、そのような常識が覆っているようだ。
今回の山火事を引き起こした気象条件が、この地域の1950~1986年と1987~2023年で気温が最大2℃上昇し、1日の降水量は2mm減少している。また、風速は1割強まっていたと分析している。このような状況は、今年に限ったことではなく、これからはもっと頻発するのではないかと危惧される。
3月28日に発生したマグニチュード(M)7.7のミャンマー大地震は、未曽有の被害をもたらしている。震源から1000㎞離れた、タイ、バンコクの高層ビル倒壊などで多くの犠牲者を出している。令和6年能登半島地震のエネルギーの約2倍の大きさであった。ビルや寺院が壊れていく動画は、まるで映画のようであり、現実離れしている感じがした。オーストラリアプレートとインドプレートがヒマラヤに向かって移動する過程でできた長さ1500㎞の活断層サガイン断層の一部で、200㎞ほどがずれ動いたものと思われている。また、3月30日には、南太平洋・トンガ沖でマグニチュード(M)7.1の地震があり、世界各地で大きな地震に襲われている。この傾向は、南海トラフ巨大地震、首都直下地震などが起こることを示唆しているのではないかと考えさせられる。日本は、どこにいても地震の発生が考えられる。地震への備えを、今一度確認し、地震が起きた際の行動、連絡手段などを改めて確認していただきたい。さらに地震だけではなく、多くの自然災害が頻発、激甚化している。自分の身を守り、家族の安全を守るためには何ができるのかを考えておくことが必要である。
令和7年3月
3月となり、暖かな日が増えてきたが、同時に花粉の季節がやってきた。
立春(2月3日)寒波に続き、天皇誕生日前後(2月16日~24日)の寒波では、北日本を中心に観測史上最深の積雪となった地域が多くあった。青森県酸ケ湯では499cmと平年の1.4倍、新潟県津南では369cmと平年の1.7倍の積雪があり、雪崩や屋根からの落雪に注意が必要である。西高東低の気圧配置が強くなると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込み、朝鮮半島北部の長白山脈(最高峰が白頭山)によっていったん二分され、その風下にあたる日本海で再び合流し、収束帯が形成され、雪雲が発達しやすくなる。この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言い、雪の線状降水帯と呼ばれる。
JPCZの影響を受けるのは、主に東北南部や北陸、山陰などで2月の大雪はこの影響と思われる。大雪の影響が出ている自治体では、除雪費用の予算が足りなくなっており、満足な除雪が出来ない地域も出ているようだ。
3月3日は、女の子の成長を祝う「ひな祭り」である。別名「桃の節句」は、古代中国の「上巳節」が起源と言われている。3月上旬にあたる上巳節は、季節の変わり目で邪気が入りやすいとされていた。そのために水辺で禊をし、身を清めていたが、日本に伝わると邪気を人形に移し、川に流すようになった。この人形がひな人形の原型と言われている。旧暦の3月3日ごろは桃の花が咲くことから「桃の節句」と呼ばれるようになったとのことである。
日本に残る代表的な節句は5つで、「五節句」を読んでいる。1月7日 人日(じんじつ)の節句 別名、七草の節句、3月3日 上巳(じょうし)の節句 別名、桃の節句、5月5日 端午(たんご)の節句 別名、菖蒲の節句、7月7日 七夕(しちせき)の節句 別名、笹の節句、9月9日 重陽(ちょうよう)の節句 別名、菊の節句と別名にはその季節の植物が使われている。現代のひな祭りは、子供の健康と幸せを願い、ひな人形を飾るものが多いが、紙の人形を流す行事は「流しびな」と呼び、その風習が残っている地域もあるようだ。福岡県でも、「柳川雛祭りさげもんめぐり」「古都秋月雛めぐり」「筑後吉井おひなさまめぐり」「雛の里・八女ぼんぼりまつり」「門司港レトロのひなまつり」「いいづか雛のまつり」など各地でひな祭りが開催されている。
20年前の平成17年(2005年)3月20日10時53分頃、福岡県北西部を震源とする地震が発生し、福岡市内で震度6弱を観測した。死者1人、重軽傷者1,087人、建物被害8,997棟などの被害が確認された。3月20日は秋分の日で、学校、職場は休みのところが多く、自宅での被災となった。福岡市一の繁華街 天神ではビルの窓ガラスが粉々になった映像がニュースで流れていた。地震が少ないと言われていた福岡での地震であり、建物の耐震化が遅れていたが、「天神ビッグバン」の再開発でビルの建て替えが進んでおり、耐震化や帰宅困難者の一時滞在施設、防災備蓄倉庫を備えたビルの建設が進んでいる。地震の原因である「警固断層」は、北西部の半分がずれた状況であり、南東部はまだ動いていない半割れの状態が続いている。いつ動いてもおかしくない。十分な備えが必要である。
令和7年2月
2月となり、1月20日の大寒は過ぎたが、まだまだ寒い日が続いている。
2月2日は節分である。例年は2月3日であるが、今年は2月2日である。節分は立春の前日となっており、今年は2月3日が立春とされたためである。立春や夏至などの暦は、国立天文台が定めていて、毎年2月に翌年の暦を発表している。地球が太陽の周りを1周するのに365日と約6時間かかり、4年で1日(24時間)となるために閏年で調整をしているが、二十四節気の場合は閏年では追い付かず、45分ほどずれている。このために、節分が2月3日や2月2日となる。ちなみに2021年の節分は2月2日であった。
先日、博多総鎮守櫛田神社に参拝した。櫛田神社では、楼門・北神門・南神門の3方向に、高さ約5mの巨大なお多福面が設置され、お多福面の口を通って境内に入ることで商売繁盛のご利益があると言われている。今年の櫛田神社の節分大祭は、2月3日に行われ、博多座二月公演に出演する歌舞伎俳優が豆まき神事を行う予定となっている。
今年の天気傾向は、ラニーニャ現象に似た状況が続くと予想され、夏の猛暑と冬の厳寒といったメリハリ型の天候をもたらす傾向があり、春や秋の過ごしやすい時期が短いと思われる。2024年~2025年の冬は暖冬であった前年に比べると、強い寒気の影響で厳しい寒さとなっているが、後半は気温が上昇しやすく、春の到来が速い。花粉の飛散量も前シーズンよりも多い見込みとなっている。夏にかけては、太平洋高気圧が強まりやすく、梅雨明けが早く、猛暑、残暑が厳しい見込みとなっている。気象災害の少ない年となることを願っている。
埼玉県八潮市の県道で道路が陥没し、トラックが転落する事故が発生した。道路の下には、下水道、上水道、ガス、電気など大変多くの埋設物がある。その多くはコンクリート管や鋼管であり、敷設から長い年月で腐食し、老朽化している。今回の埼玉の事故でも、下水道管の老朽化に伴う損傷で、管に土砂が流入し、空洞化した上をトラックが通過した際に起こってと推察される。日本全国の道路下には、埋設物が多くあり、道路陥没はどこにでも起こる可能性がある。2016年11月には博多駅前で大規模な道路陥没が発生した。これは、地下鉄工事に伴うもので、老朽化とは違うが復旧するまで通行止め等の交通規制があり、利用者に不便をかけている。道路下の空洞調査や上下水道管の老朽化調査、管更生などを日々行っているが、維持管理にかける予算の制限や人手不足などでなかなか進まない状況である。
道路陥没の予兆は、路面のひび割れが急に現れたり、縦断方向に凸凹ができたりすると注意が必要であるが、陥没は突然発生することが多いように思われる。施設の布設後40年以上経つと陥没の危険が増加する。高度経済成長期に造られたインフラの老朽化が市民の安全・安心を脅かしている状況にある。橋梁、トンネル、腐食の恐れが大きい下水道管などは、5年に1回以上の点検が義務付けられている。安全・安心を守るために日々努力しているが、社会インフラの全てを点検するには、追い付かない状況である。
調査時に片側通行などで迷惑をかけるが安全・安心のためである。ご協力頂きたい。
令和7年1月
新年あけましておめでとうございます。2025年、令和7年が始まりました。
令和6年1月1日の能登半島地震から1年が経過した。能登半島では、地震からの復旧、復興を行っていたところに、9月の豪雨災害が重なり大変大きな被害をもたらした。気象庁によると、9月21日には能登で線状降水帯が発生し、輪島市や珠洲市で1時間降水量などが観測史上1位を更新。20日から22日の総降水量は輪島市で500mmを超えるなど記録的な大雨となった。国際研究機関が、今回の豪雨と似た気象条件であった場合の過去(1979~2001)と現在(2001~2023)で降水量がどう変わるかを、気象データを基に解析した結果1日当たりの降水量が最大3割増えており、気温が約1.5°高くなっていた。大気中により多くの水蒸気が含まれるようになったことで、沿岸部では大雨が降りやすくなっていることを示している。地球温暖化が要因の一つであると思われる。この大雨では、仮設住宅の冠水が発生したり、仮復旧の道路が被災したりと避難生活を厳しい状況にしている。
昨年末から、日本海側を中心に豪雪となっている。能登半島でも大雪となっており、復旧・復興の妨げとなっている。水路などを雪が覆うことで、重機の通行に支障をきたすこととなっている。日常生活にも大きな障害となることが予想される。この大雪も地球温暖化の影響があるとのことで、豪雨と同様に海水面の温度が高いことで、大気中の水蒸気量が多く、通常よりも多くの雪を降らせる。大陸からの寒気が流れ込むことで日本海の水蒸気を雪に変え、大雪を降らせている。地球温暖化は、夏の暑さ、豪雨だけでなく、豪雪ももたらすものとなっている。地球温暖化は、地球全体の問題として取り組み必要があると感じている。
12月1日からマイナンバーカードと保険証が一体となった「マイナ保険証」の本格運用が始まった。また、運転免許証を一体化させた「マイナ免許証」の運用を今年3月24日から開始する。仮にマイナバーカードを紛失した場合、再発行には本人確認が必要で、写真付きの確認証がないことになる。学生であれば学生証(顔写真付き)があると思われるが、社会人の社員証に顔写真付きはあまり見かけない。中小企業では、社員証を作っていないところも多くあると思われる。マイナンバーカードで便利になるところもあるが、慎重に取り扱う必要がある。カードの紛失は避けなければならないが、運転免許証と一体となれば持ち歩く場面が増えてくる。十分な注意が必要である。
今年は乙巳(きのとみ)の年である。乙(きのと)は、十干の二番目で「木」の要素で、枝葉がしなやかに伸び、横に広がるとの意味を持っている。巳(み)はヘビを表し、神様の使いとされており、脱皮を繰り返すことから、不老不死のシンボルとされる。乙巳(きのとみ)の年は「努力や準備が実を結ぶ時期」「努力を重ね、物事を安定させていく」といった縁起の良い年である。
元日の福岡は晴天に恵まれ、初日の出が拝めた。今年一年が良い年となることを願っている。
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